極限までモノを減らして生活する人、ミニマリスト。
- 節約スキルが非常に高い
- 無駄を嫌う
- 生活感の乏しい部屋に住んでいる
ミニマリストについては、一般的にこういったイメージが先行しています。
ですが、ミニマリストを名乗る方のブログを読んでいると、上記のようなイメージとは少なからずギャップがあると感じました。
ミニマリストの根幹は選択と集中
そもそも、ミニマリストを名乗るために「持っているモノの数や家具が何個以下であること」とか決められたルールはありませんでした。明確な定義がない以上、言葉に対する捉え方は各個人に任せられるのですが、私はミニマリストを「選択と集中」を意識的に行っている人のことだと考えました。
ミニマリストは自身の生活スタイルに苦痛を感じていません。
なぜなら、好きなモノ、空間に囲まれて生きているから。もう一つの特徴として、幸福感を感じにくいモノを集めることはしない。結果的に、モノが少ない生活環境が生み出され「ミニマリスト=モノが少ない人」というイメージが作り出されているのです。
つまり、ミニマリストとは「モノを捨てるのが上手な人」ではなく、「趣味嗜好の価値観が確立し、自分が好きなモノを選び集めるのが上手な人」のことを指します。
支出に優先順位をつけるFIRE
次にFIREについて考えてみましょう。
FIREは経済的自由が条件にあるので、お金が一つの切り口となります。貯金するには、限られた収入よりも支出を低く抑えることが求められ、支出に優先順位をつけざるを得ません。湧き出た欲望のままにお金を使っていては、仕事を辞められるほどの貯金なんてできませんからね。
もし手取りが23万円あるとして、生活費が15万かかるなら残りは8万円。5万円を貯金に回すなら自由に使えるのは3万円。
毎月残った3万円をどう使えば一番幸福感を感じられるのか自分の価値観を向き合うことになります。
受け身な気持ちで向き合わされるか、主体的に向き合えるはその人次第ですが、お金の使い道について価値あるモノを「選択と集中」することにより、結果的にミニマリストとよく似た生活スタイルを送るようになります。
幸せな生き方を探す過程には価値がある
ミニマリストもFIREも人に強制される生き方ではありません。
憧れて試してみても、合わなければやめればいいだけです。もし毎月稼いだ分だけ使い切るスタンスが明日を生きる活力になるのならそうすればよいのです。
FIREを目指す過程で思考のベクトルがミニマリストに向かっている私ですが、今しか経験できないことも確かにあると感じます。使うべき時にはお金を使うべきです。
他人の生き方に口を出すことは、本来ナンセンス。
ただ少しおせっかいをするなら、自分の価値観と向き合うことは、とても有意義であったと思います。なんとなくお金を使っていた昔と、意識的にお金を使えるようになってきた今とでは、お金の重さの感じ方も、お金から引き出す満足感もどんどん変わってきている実感がありますよ。
