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市役所職員を安定と思わなくなった理由

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私は高校生の頃から公務員を志望していました。

「公務員=安定」のイメージがあり、安定志向が強かったのでまさに「これだ!」と思える職業だったのです。仕事とプライベートを分けたワークライフバランスを実現できそうに思えたのもメリットでした。

大学卒業後は希望通り市役所へ入職。ところが働いているうちに自分の中で考え方が少しずつ変化し、10年弱働いた後に今は民間企業へ転職しています。

その変化とは「制度に守られた安定」ではなく「個人の能力アップがもたらす安定」を望むようになったこと。実際に市役所職員として働いた体験をもとに、公務員の働き方について考えをまとめてみます。

公務員が安定と思われている理由

まずは市役所職員が安定と言われる理由を挙げてみます。

  • 年功序列で給料が年々上がる
  • ボーナスがもらえる
  • 福利厚生が整っている
  • 転勤がほとんどない
  • 普通に働いていればリストラの可能性はほぼない

体感的にも世間のイメージはあてはまっていると思います。多少の金額変動こそあれ、コロナ禍でも給料・ボーナスは支払われました。各種手当や休暇など一通りの福利厚生も整っています。加えて産休・育休は普通に取れる雰囲気ができあがっていましたね。

転勤については、声を掛けられた一部の人たちや志願者が国や都道府県へ数年間出向することがありますが、大多数の職員は支所など市町村にある公共施設への異動まで。住所を変えなければならないほどの転勤はほぼないでしょう。安定した給料があって、住む場所を変えずに済むことは、そのまま人生設計のしやすさにつながります。

公務員は転職で評価されにくい

「中途採用で、わざわざ公務員を採用する理由がない」

これは同僚にいた民間の人事経験者から聞いた言葉です。利用した転職エージェントからも似た主旨の話がありました。公務員は数年おきに異動を繰り返し、ゼネラリスト傾向になりやすいというイメージをもたれていることで、転職市場で評価されにくいのです。

安定した制度がある≠働きやすさ

市役所職員はなかなか精神的負担の大きい職業で、住民からのカスハラが度々ニュースで取り上げられます。

窓口に立つことが多い若手の頃は市民から心無い言葉をもらう機会も多く、体調を崩しがちになり、ついには休職した同僚も見てきました。

転職しにくいということは、何かトラブルがあっても職場を変えてやり直す機会を得にくいことを意味します。

転職市場では年齢の若さがとても有利に働くので、30代を超えてくると「市役所にしがみつかなければいけない働き方になる」という危機感が募りました。また、FIREを目指し始めたことで年収にもこだわるように。市役所の給料は低くないですが、けして高くはありません。

もちろん、やりがいをもって働いている人はたくさんおり、そういった方を否定する意思ではありません。

私は行政職としてのやりがいではなく、安定という安易なイメージで職を選んだために、自分の人生プランに合う仕事は他にあるのではないかと感じ始めたのです。

能力による安定を求めた

転職活動の目標は、流動性の高い人材になることでした。

いわゆる、手に職をつける状態です。過去の経歴と関連があった経理に着目し、転職活動と同時並行で日商簿記2級に合格。転職後の今は実務経験を積み上げ、より転職市場での価値を高めていくつもりです。

給料アップを狙える、何かトラブルがあったときに職場を変えられる。少し心に余裕をもつことが長く健康に働き続けられることにもつながると思っています。

今は変化の激しい時代と言われていますね。例え今の職場が気に入っていても、なんらかの事情で働けなくなる可能性は考えておいて損はありません。

転職活動時代はノーリスク。ピンとくる求人がなければ、動かなければよいだけです。きっと自分のこれまでを見つめ直すきっかけになると思います。

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