学生時代は定年まで働くことに何の疑いも持っていませんでした。
公務員試験に合格して市役所に入庁。そのまま悪いことをせずまじめに働き続ければ、定年まで食いっぱぐれる心配もない…市役所で働くことが決まったときは、本当にうれしかったのを覚えています。でも働き続けるうちにある疑問が湧いてきました。
この生活を老後まで続けるの?
1日の中で労働時間が一番長いのに我慢の時間でいいの?
今回は、私がFIREを目指す理由についてお話したいと思います。
FIREに興味をもったきっかけ
FIREを目指している方には、それぞれいろんな動機があると思います。
私がFIREに興味をもったきっかけ
- 働きたくない
- 家にいるのが好きで時間に縛られずゆっくり過ごしたい
- ハードクレームを受けるたびに働く意義を見失う
最初は
仕事行きたくない!働かなくていい生活なんて最高やん
どちらかと言えばネガティブな気持ちで興味を持ちました。
長期投資を勉強したり、転職に挑戦したり
目標に向かってとりあえず走り出しましたが、行動し続けているうちに自分の中のある価値観に気づきました。
別に仕事そのものが嫌いなわけじゃない。
経済的自立による安心感が欲しい
私が重視しているのは、RE(早期退職)よりFI(経済的自立)だったのです。
FIREを分解して考えた時、REは私にとって必須ではありません。
欲しいのはFI、つまり「お金の不安からの解放」です。
働くことを強制されたくない
サラリーマンが働いている一番の理由はおそらく「生活のため」。FIを達成できたなら、もう生きるために働く必要はありません。でも、私はもしかしたら働き続けることを選ぶかもしれません。
なぜなら、私が脱出したいのは働くことを強制されている状態だからです。働くこと自体が嫌なわけじゃない。
経済的自立を達成しても働くことを選択したとしたら、それはお金にとらわれない自分の意思。
働きたいから働くのです。
主体的に生きたい
そもそもおかしくありませんか?
家族よりも上司や同僚と一緒にいる時間の方が長いなんて。
週5日も働きたくないんです。
ただ、けして働くこと自体が嫌なわけではない。お金の不安をなくして、働き方を自分の好きなようにデザインしたいんです。
仕事内容、出勤日、勤務場所などなど…
実際のところ、プランなく早期退職しても時間を持て余し、かえって退屈な日々を過ごすことになってしまうのではないかとも想像しています。
「FIRE卒業」から学ぶこと
「FIRE卒業」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一度はFIREしたものの、また働き始めた人のことを指します。FIRE卒業者は大抵、2つのパターンに分けられています。
- FIRE生活に飽きて自発的に仕事に戻る人
- 相場の不調などで資金繰りが悪化し、やむを得ず仕事復帰する人
私が注目したのはパターン①。莫大なストレスフリーの時間を持て余し、かえって日々の生活に張り合いをなくしてしまったものと推察します。
あなたはサバティカル休暇という制度をご存じですか?海外には、この休暇制度を取り入れている企業が多くあるそうです。
サバティカル休暇:長期勤続者に与えられ、短くて1カ月、長くて1年近く取得できる理由を問われない長期休暇のこと。
働くことから離れて、膨大な時間をどのように過ごすのか体験してみることができます。いわば会社公認のFIREお試し期間のようなものですね。こういった制度を日本で取り入れている企業はまだ多くないでしょうが、ぜひ広まってほしいものだと思っています。
FIREを目指すことは投資資金の捻出などの理由により、今、お金を使うことで得られた人生の楽しみを少なからず犠牲にします。努力の末にたどり着いた生活スタイルが自分に合わないものだったらあまりに報われません。
今を犠牲にしてまでFIREを目指すべきなのか、自分を見つめ直す良い機会になるでしょう。
とりあえず走り続ける
FIREを達成したとき、どんな生き方を望むのかはまだ分かりません。少なくとも今できることは、FIRE達成に向かって走り続けて、自分の望む生き方について考え続けること。
- FIRE達成には時間がかかる
- やりたいことがこれから見つかるかもしれない
ブログは新しく見つけたやりたいことの一つ。就職したころは、将来自分がブログを書いているなんて思いもしませんでした。
生きていれば、価値観はどんどん変化していきます。
今後、生きていく中で、またやりたいことに出会えるかもしれません。やりたいことに没頭するために、FIREはとても心強い生活スタイルになってくれると信じています。
私がFIREを目指す理由は、1日1日を自分が生きたいようにデザインする選択権が欲しいから。
そのためにまず、お金の不安をなくして強固な地盤を作っておくこと。いずれにせよお金はあるに越したことはないですから。
それに何もやりたいことが見つからなかったとしても、FIREを目指す過程で学ぶお金の知識や経験はけして無駄にはならないと思っています。
▼もしFIREを目指したくなったら
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