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コーストFIRE(Coast FIRE)の特徴とは?メリットとデメリット

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こんな方に向けた記事です

FIREしたいけど今の生活も大事にしたい

老後に向けて資産形成をしたい

コーストFIREは、いろんな種類があるFIREの中でも難易度が低めです。

早くFIREして自由になりたいけど、仕事を辞められるだけのお金なんてとても貯められない…そんな方は、まずコーストFIREを目指してみませんか。

今回はコーストFIREの特徴とそのメリット・デメリットを紹介します。

▼5種類あるFIREの特徴はこちら

関連記事:FIREは5種類!目指すのはどれ?

コーストFIREの特徴

コーストFIREはリタイアできる時期が遅くなる一方、蓄える資産額が少なくて済みます。

最初に投資用の元本をガンガン積み立てるのは他のFIREと変わりませんが、元本を蓄えてからは追加投資をストップ。複利の力を利用して資産が育つまでゆっくり待つのが特徴です。

Coast…惰性で進む、楽に進む。

コーストには楽に進むという意味があり、ゆっくりとFIREへ歩みを進めていきます。リタイアするまでガンガン追加投資を続ける他のFIREとは考え方が大きく異なります。

リタイアまでの手順

コーストFIREでリタイアするまでの2ステップ

リタイアするまでの行程は、大きく2つに分かれます。

コーストFIRE達成までの2ステップ

  • ステップ1:働きながら積立投資を続けて元本を蓄える
  • ステップ2:元本が貯まったら積立をストップ。複利の力で資産が育つのを待つ
  • フルリタイアできるまで生活費は労働収入で賄い続ける

ステップ①をクリアした段階でコーストFIRE達成です。資産は長期的に見れば複利で増えていくという理論上、資産をほったらかすだけでいずれフルリタイアできるという考えです。

では、ステップ①をクリアするために必要な元本はいくら必要なのか?

どのように算出するかを見ていきましょう。

必要な元本のシミュレーション

例)5000万円を貯めて50歳でフルリタイアする場合。

【ステップ①】投資元本を積み立て続ける

【コーストFIRE達成】30歳時点で約1900万円を貯める

【ステップ②】積立ストップ。年利5%で複利運用を続ける。

【フルリタイア】資産が5000万円まで育ったらリタイア達成。

ポイント

最初に、何歳にいくらの資産でリタイアしたいかを決めます。

今回は50歳5000万円を目標額とし計算しました。

逆算してステップ①のゴールとなる元本を算出したところ、30歳でコーストFIREを達成するには1900万円貯めなければならないという厳しい結果がでました。

ですが、これはリタイア年数や目標資産額、積立期間を延ばすなど、各要素を自分に合わせてカスタマイズすることで現実的な目標ラインに持っていくことができます。

積立期間を40歳まで延ばせば、40歳時点で約3000万円を貯めることでコーストFIRE達成となります。

ステップ①のゴール時期必要な元本目安
(年利5%で計算)
30歳1900万円
35歳2350万円
40歳3000万円
45歳3900万円
参考:50歳、5000万円でリタイアするための資産額目安

必要な元本を自身の資産や運用年数で計算してみたい方は、野村證券がホームページで提供している『マネーシミュレーター「みらい電卓」』の利用が便利です。

コーストFIREのメリット

続いて、コーストFIREのメリットを3つ見ていきましょう。

今の生活で使えるお金が増える

ステップ1の元本蓄え期をクリアすると、今まで投資に回していた資金は娯楽費などに自由に使うことができます。

  • 入金力アップのための徹底的な節約
  • 車や持ち家など大きな支出は避ける

上記のような他のFIREではする必要があった過度な節約などの我慢がなくなり、今の生活の幸福度を充実させることができます

会社の福利厚生を利用できる

生活費はフルリタイアするまで労働収入で賄うため、会社員のメリットを生かすことができます。

健康保険料や厚生年金保険料は会社と折半でき、会社が用意している各種手当も利用できます。リタイア時期にもよりますが、年金受給額の減額が抑えられるのは他のFIREにはないメリットです。

ライフスタイルを変化させやすい

余剰資金を自由に使えるということは、余剰資金を引き続き投資に回すこともできるということです。

ステップ1を終えた後も追加投資のペースを落とさずに、そのまま早期フルリタイアを狙うこともできます。一方で、生活費を賄えるギリギリのラインまで労働のペースをダウンシフトするという選択もできます。

「働かない選択」を選べるほどの資産は無くても、「働き方の自由」はある程度選べるようになるのがコーストFIREです。

コーストFIREに向いている人

今の生活を犠牲にしすぎず、老後はお金に不自由しない生活を送りたい人

コーストFIREのデメリット

次にデメリットについて触れていきます。

コーストFIREの一番のデメリットは働いていることです。生活費を働いて稼ぐため、労働からは解放されません。

ポイント

時に、コーストFIREは「FIRE感がない」と言われます。

早期リタイアを目指すならコーストFIREは通過点。資産形成を複利の力に任せるのではなく、入金力を最大まで高めてガンガン追加投資していく必要があります。

実質、FIREの一種でありながら、RE(早期退職)はあまり期待できません。

コーストFIREに向いていない人

少しでも早く仕事を辞めて自由になりたい人

まずはコーストFIREを目指そう

コーストFIREは、他のFIREに比べてリスクが少なく、万人向けのライフスタイルです。達成すれば老後に向けたお金の心配は減り、労働ペースをダウンシフトするなどストレスの少ないライフプランも練れるようになります。

そんなコーストFIREを成功させる肝は、可能な限り若い時期から投資に取り組むこと。元本を貯めてからは複利のチカラに頼るため、早く始めるほど複利を利かせられる期間が長くなります。

豊かな老後を迎えるために、勇気をもって一歩踏み出し、投資に挑戦してみましょう。

▼FIREに興味をもったら実際に行動していきましょう

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