働きたくないという動機でFIREを目指す人って結構多いと思うんですよね。もっとも、私の入り口もそうなのですが。
仕事に慣れてきた社会人2~3年目ぐらいの頃は、仕事量もかなり増えてきてすごく忙しく「仕事辞めたいの極み」でした。
でも生きるためにはお金を稼がなければいけないと自分を追い込み、上司に「仕事をやらされている感」がさらに仕事をつまらなくさせて負のループに陥っていました。
どうせやるにしても前向きに取り組んだ方が、仕事の成果的にも精神衛生上にもいいのは間違いありません。
なのに、かわいそうな状況に置かれた自分をまるで悲劇のヒロインかのように肯定しているところがあったのです。思い返せば、まだまだ精神的に未熟な時期でした。
市役所時代の上司に言われた今でも胸に残っている言葉があります。
「人生で働く時間が一番長いんやから楽しい方がよくない?」
その人は本当にポジティブな人でした。その言葉が少しずつ腑に落ちてきたのはそれから数年後。結局、自分にあった仕事を求めて転職するという決断に至りましたが、きっかけをくれたことに本当に感謝しています。
「働くのが嫌」について考えてみる
「働く」という行為には、通勤の満員電車だったり、職場の集団行動だったり、いろいろな一連の要素が詰まっています。働くのが嫌な理由を簡単に分解してみると以下の要素が考えられます。もちろん職業など個人によって異なりますが。
- 毎日決まった時間に出社
- 満員電車で通勤
- 週休2日
- 職場の人間関係が苦手…など
物事は分解して捉えることで、自分にとって心地よいこととつまらないことが判断しやすくなります。
実は仕事内容は好きなのに、満員電車が苦痛すぎて一括りに「仕事=嫌」となっている人は、引っ越しなどで満員電車を回避してみるとよいでしょう。仕事を面白いと思っている自分や、職場の良好な人間関係に気付き、毎日に幸せを感じられるようになるかもしれません。
FIREを目指していると、日々の生活、特にお金関係や仕事について深く思考を巡らせるようになります。
私の場合は、経理の仕事は結構好き。でも毎日スーツを着て決められた時間に通勤するのは大変なので、週休3~4日くらいのリモートワークが理想といった感じ。
そこまでダウンシフトすると暮らせないので、理想のワークスタイルから大きく離れざるを得ないのですが、自分の理想の生活・ワークスタイルは常に探っておくべき。
将来、働き方に融通が利く時代がくれば、FIREなんて茨の道は歩まなくてもよいかもしれませんからね。
